草部 昴流の小説一覧

小説家になろう

「おまえは強いから大丈夫」とわたしを裏切って他の女と浮気した男が戻って来ましたが、いま、王朝の至宝と称される美貌のヤンデレ王子から溺愛告白されているところなので邪魔しないでください。殺されますよ?

 メロディアは幼なじみであるドリューヴ王子から熱烈な求愛を受けていた。ほとんど病的と感じられるほどに。しかし、そんな彼女にはかれに話してはいない過去があり、また、その過去から忍び寄って来る男がいた。はたして、このままドリューヴ王子の愛を受け入れるべきなのか、どうか。彼女は思い悩み、決断から逃げつづけ....
著者 : 草部 昴流
小説家になろう

さかしら過ぎるとだれからも愛されず「家族のなかの孤児」だったわたしが、辺境の蛮族と蔑まれる異国の王子との身代わり婚の末、必要とされる場所でほんとうの幸せを手に入れ、両親と妹を棄てるまで。

 ダニエラはだれからも愛されることなく育った。それは、彼女があまりに賢すぎ、「さかしら」で可愛げがないという理由であった。ダニエラは何とかその点を直そうとしたが、どうしても彼女は両親に愛されることはなかった。愛されつづけるのはただ妹ばかり。あるとき、ダニエラは妹に代わって、蛮族の土地と蔑まれる遠い国....
著者 : 草部 昴流
小説家になろう

「きみのためを思って追放するんだ」と上から目線で説教していた元婚約者が、いまになって戻って来てくれとやたら必死に懇願していますが、残念ながらわたしはもう辺境騎士団領で最高に幸せになったのでお断りです。

「きみのためを思って云っているんだ。宮廷を出て行け」  婚約者であったわたしの目の前で、王子は平然とそう口にします。何でも、かれは異世界からやってきた少女と結婚するのだとか。わたしの存在が邪魔になったんですね。ただし、後になって戻って来てくれと泣きついても、もう知りません。わたしは辺境の騎士団領へ....
著者 : 草部 昴流
小説家になろう

恋愛音痴で絶対鈍感の仕事中毒令嬢は「きみが欲しい。しかし愛するつもりはない」と云っていたはずの契約夫の溺愛に気付かず、好きなだけ仕事をさせてくれるとは何と親切な人だろう!!!と毎日心から感謝している。

 セレスティナは泡沫貴族の令嬢で、仕事が何より好きな女の子。前世では、仕事のやりすぎで過労死してしまい、いまの体に生まれ変わった。  その能力を見込まれて、伯爵家に契約結婚して来て以来、伯爵領の経営を任され仕事三昧の日々。彼女にとっては、自分の実力を活かし切れる、まさに最高の結婚だった。  しか....
著者 : 草部 昴流
小説家になろう

悪役令嬢の妹 わたしの最愛のお姉さまを婚約破棄した王子がどうしても赦せないので、国を亡ぼしてでも謝罪させる完璧な復讐計画を練ったのですが、まわりが必死で止めようとします。どうしてでしょう???

 悪役令嬢の妹ベネットは、怒っていた。某メ〇スのように激怒していた。大好きな姉が王子に婚約破棄され、公衆の面前でののしられ、屈辱を味わったからである。おのれ王子、許せん! ベネットは勢いで一国をも亡ぼしかねない「血と闇と呪いの復讐計画書(ちょうど中二病のお年頃なので)」を書くのだが、それに対するまわ....
著者 : 草部 昴流
小説家になろう

悪役令嬢のわたしが婚約破棄されるのはしかたないことだと思うので、べつに復讐したりしませんが、どうやら向こうがかってに破滅してしまったようです

 公爵令嬢モニカは、たくさんの人々が集まった広間で、婚約者である王子から婚約破棄を宣言された。王子はその場で次々と捏造された彼女の「罪状」を読み上げていく。どうやら、その背後には異世界からやって来た少女の策謀があるらしい。モニカはここで彼らに復讐してやることもできたのだが――あえてそうはしなかった。....
著者 : 草部 昴流